ダンジョン

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「ダンジョン」とは、元は「地下牢」を意味する言葉であり、日本では転じて「地下迷宮」のことを指す。RPGやアクション作品でシステムとして、あるいはモンスター娘や仲間とのエッチ等のシチュエーションとしても幅広く採用されている。

ダンジョン オブ レガリアス 〜背徳の都イシュガリア〜


夜、俺がベッドで本を読んでいると、誰かがドアをノックする音がする。誰だ?開いてるから入っていいぞ。こんな時間に俺の部屋にやってくるのは、性欲を持て余した女の誰かに決まっている。俺としても、まだ寝るまでに時間があり暇を持て余していたところだ。が、ドアを開け中に入ってきたのは、予想外に小さな人影だった。「入るわよ?不用心ね、鍵もかけてないなんて」ほう、お前か。まあお前でもいいんだが…できるのか?というより、していいのだろうか。まあ小さいのは見た目だけで、その知識からしても相応の年齢ではあるんだろうが。できるならできるで、興味はかなりある。他の女たちは豊満な美女ばかりということもあり、正直、この未成熟な身体は新鮮だ。「なんの話よ?私はあなたに用があってきたの。ちょっと話を聞かせてもらうわよ?」そういってきょろきょろと部屋を見回す。「殺風景な部屋ね。お客のための椅子もないの?」私物を持つような身じゃないからな。もともと、この部屋に備え付けてあったものだけだ。

って、おい。つかつか歩み寄ってきて、俺の隣にトンとその小さな尻を下ろす。「狭いわよ。あっち寄って」人のベッドに…まあいいけどな。この傍若無人さも、まあドーラくらい小さくて綺麗な女なら許せる気がしてしまう。躾けの悪い大型犬は胸糞が悪いが、猫なら赦せてしまうのと同じ心理か。で、なんの用だって?「そうそう。ほんとはいいたくないんだけど」唇を尖らせて、ちょっと葛藤してみせる。「私を仲間にしてくれてありがと。それと、これまでのことを赦してくれて、他の子たちとの間をとりなしてくれたことも。感謝するわ。仲間になったんだから、これからよろしくね」眼をそらし、少し棒読みっぽくはあるが、礼儀正しくそれだけ言う。こちらこそよろしく。だが…返事はするものの、思わず戸惑ってしまう。この自信家でプライドの高そうな傍若無人を絵に描いたような悪魔使いにしては、ずいぶんとまともな挨拶だ。「なによ。その意外そうな顔は」いや、意外そうっていうか、意外だろ。そんな挨拶なんかなくても、お前なら別に気にするつもりはなかったが。「そうなの?やっぱり言わなくてよかったんじゃない。あの二人!」お前、まさか親と同居なのか?「違うわよ。なんでもない!それより、本題はまだ他にあるんだから」

顔を赤らめて否定して、それから真顔になって俺に向き直る。わかってるよ。抱いてくれっていうんだろ?安心しろ。お前みたいな小さいのとヤったことはさすがにないが、俺は経験豊富だ。「馬鹿!そんなのじゃないわよ!あの娘のことよ」あの娘?いやそれだけじゃあな。心当たりが多すぎてわからんぞ?「本当に馬鹿なの?リナリスのことよ。地下街にあなた達が匿ってる!」馬鹿と言われても頭にはこず、むしろ気持ちがいいのも相手が少女ゆえか。ああ…振り回されてたな、お前が思いっきり。「そのことはいいのよ!それよりあの子は最初からあんな感じなの?」あんなっていうと…見た目か?それとも性格か?「性格のほう。ホムンクルスだとしても、あそこまで人間的に、いきいきとした感情を持った個体なんて見たことがないわ。あの大きさ。感情。そしてホムンクルスに特有の急速な老化も見られない。あれじゃほとんど人間と変わりがないじゃない」よくわからんが…そういうものじゃないのか?「そういうものじゃないのよ!キメラだとしてもホムンクルスだとしても、それともまったく未知の何かだとしても。あの子の存在自体が驚きよ。この世の脅威だわ」

俺は少し真面目な表情になり、手にしたままだった本を置いて身を起こす。あいつが何者なのかは、正直いって俺たちにもわからない。だが―「なによ、いきなり…」俺は瞳を覗き込むようにして続ける。あいつはしかし、どうみても人間の、普通の元気な女の子にしか見えないだろ?「それはちょっと能天気が過ぎると思うけど。魔力の心得のある者なら、人でないことは明らかにわかるんだし」お前にはそうかも知れん。だが、俺から見たらただの少女だ。だから、俺はあの娘を守ることにした。「可愛い子だから?」それもあるがな。いや…違うな。なんというか…俺は言葉に詰まる。説明しきれないが…ともかく、俺はあの娘を大切にしたいと思っている。それこそ、命と引き換えにしてもだ。自分がそう思っていることに、自分でも驚いたが。そうだな。あの娘を狙っているというなら…俺は全力でそれを阻止する。そう決めている。自分でもなんでかはよくわからんのだが。「わかったわよ。そんな怖い顔しないでも」

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