女騎士

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「女騎士」とは、騎士階級を持つ女性のことである。男性と同様、甲冑を身にまとい、剣や槍で敵と戦う。強く気高いキャラクターとして描かれるが、オークや魔物に捕まり「くっ、殺せ!(くっころ)」な展開になるのが常である。

恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!」


肥沃で広大な大地、レミリシア大陸。この大陸では、その美しさに似つかわしくない争いが、永きにわたり繰り広げられていた。澄んだ水と恵まれた自然、豊富な資源、それらは常に戦火と隣り合わせにある。大陸内の勢力は北西と南東、二つに分かれていた。神聖騎士団率いるレミリシア王国は、人間が治める大地である。厳格で規律のある王制を布いている。反する、オークや亜人種を率いているのは魔王軍。その圧倒的な戦闘力で多くのモンスターを戦場へ投入する。連日のように繰り広げられる大きな戦い。人と魔の勢力は互いに拮抗しており、戦は果てなく続くかのように思えていた。その両軍の緩衝地帯である、俗称荒れ地―

またやってるよ。今日はどっちが勝つかね。よく飽きないもんだ。俺は仕事に取り掛かる準備を始めていた。出番は恐らく半刻後になるだろう。今日の戦いはレミリシア王国が優勢だろうと踏んで、部下達を連れ、戦火の届かない場所で見物を決め込む。「怯むな!全軍、前へ!」荒れた大地を馬が蹴る地鳴り、白銀の甲冑。神聖騎士団を率いるのは女の騎士だった。金の髪が戦場に舞ったかと思うと、屈強な魔王軍の兵士が次々と蹴散らされていく。「中央と左の兵は私に続け!右の者は敵小隊にとどめを刺せ!」女騎士の凛々しい声が戦場へ響く。荒々しさのなかにも優雅さや気品を含んだその指揮は、的確に魔王軍の勢力を削いでいく。「行くぞ!白銀の鷹団の名において、魔王軍を殲滅せよ!」女の蒼い瞳が光を放ち、同じ色の旗が翻った。あの姉ちゃんが白銀の鷹団か…どうりで強いと思ったと…納得しながら戦場を眺める。白銀の鷹団はレミリシア騎士団の精鋭中の精鋭を揃えた軍だと、戦場に名を轟かせていた。魔王軍の筆頭暗黒騎士が率いる魔王親衛隊にも勝る戦いぶりだと伝わっていたが、これほどまでとはな。

「全軍、私について来い!亜人の武装兵を突破する!突撃!」女騎士が金の鐙をつけた馬を嘶かせ、駆る。亜人の武装兵は魔術の付与された鎧をまとい、猛毒の槍を持った危険な兵種だ。だが、女騎士は怯むどころか、嬉々として挑む。女騎士に疲弊の色はない。対する亜人の武装兵にも。戦争の発端すら忘れられてしまう長い戦いの中で生まれ育った者はもう、戦争に疑問すら感じていない。戦闘行為自体が日常だった。「逃がすか!」蒼い双眸がキッとつりあがったと思うと、隊列から零れた武装兵へ、女騎士が斬りかかる。斬り飛ばされた亜人の腕が、俺のいる場所まで飛んできた。

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