報復

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「報復」とは、自らに受けた仕打ちに対して、何らかの攻撃でやり返す行動のことである。女にイジメを受けていた男が仕返しをしたり、壮絶な過去があったりと報復の規模は大小様々。報復の契機としては、成長による立場の変化や何らかの特殊能力の取得などがある。

報復催眠


さすがに良い教材が揃ってるな…並ぶ本をさっと目で追いながら感嘆の息が漏れた。さすがに日本でも有数の学園というべきだろうか。教師になって数年経つが、これほどラインナップが充実した図書室というのは、あまり見たことがない。次の授業に使うための教材を探しに来たが、目移りしてしまって簡単には決まりそうになかった。こうしてのんびりと、そしてじっくりと考えることができる静謐な空気もすばらしい。通っているのが良家の子女ばかりだからだろう。学生たちは行儀が行き届いている。当然、図書室で騒ぐ者などいない。たまにハメを外す学生もいるようだが、それでも他の学園に比べれば可愛いものだ。さて、どうしたものか。次の授業がないとはいえ、あまり悩んで時間を無駄にしてもしかたがない。いくつか適当なものを見繕って、職員室で考えるのがいいかも知れないな…

「先生、なにを悩んでいらっしゃるんですか?」思考に没頭していて、近くに人がいることに全く気付かなかった。振り返ると、そこには穏やかな笑みを浮かべている美少女の姿があった。芳谷くんも図書室に来ていたんだね。芳谷明日美くんは私の担当している学生の一人だ。「とても難しい顔をしていらっしゃいます」そんな顔していたかな?自分の顎に手を添えて軽く撫でる。「はい。何かお困りでしたか?」困ったというよりも、少し迷っていたという感じかな。「迷っていた、ですか?」ああ。授業で使う資料を選んでいたんだよ。「そうだったんですね。お仕事中にお邪魔してしまって申し訳ありません」本当に済まなそうな顔をして、優雅に頭を下げる。その姿はまさに多くの人が思い浮かべるお嬢様像だろう。真面目な性格、そして私の授業を熱心に受けてくれるので、すぐに名前を覚えた。他の学生たちの例に漏れず資産家の娘だろうだが、その立ち居振る舞いを見れば納得だ。

「それで…資料というのはどのようなものを探していたんですか?」小首を傾げる。無理もない。何しろ、私の担当は体育だ。勉強をしていないとすぐに知識が古くなってしまうんだよ。「そうなんですね。なんだかとても意外な感じがします」スポーツ科学の変化はかなり早いね。なにしろ、私の学生時代と今でさえ、大きな違いがあるくらいだ。「そんなに違うんですか?」私の学生時代なんて、やたらとウサギ跳びをしたし、運動中は水を飲むな、なんて話もあったくらいなんだ。さらにその前は、最高の能力を発揮するのは理想の体格だ、と全ての競技で同じようにトレーニングをしていたりね。そのトレーニングもやり方が180度変わっていることもあるんだ。他にもストレッチ一つとっても、昔と今ではやり方の違いが―っと、すまないね、私ばかり話をしてしまって。

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