戦姫

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「戦姫」とは、戦うお姫様のことである。「姫」が転じて気高い人物を表す場合があり、変身ヒロインの名称として用いられることもある。前者は相手国の兵士、後者は敵対組織に陵辱される展開が多い。

極煌戦姫ミストルティア ベルトスクロールアクション


「嬉しいなやっぱり」放課後、学校からの帰り道―妹の楓が嬉しそうな表情を浮かべながら、私にそんな言葉を向けてきた。「嬉しい?何が?」私は首を傾げる。「何がって…そんなの決まってるよ。こうやってお姉ちゃんと一緒に帰れることが嬉しいの」「確かにそういえばそうね」楓と共に通っていた学校を卒業し、進学してから数ヶ月が過ぎている。もっともエスカレーター式で敷地は同じだからすぐに会えはするけれど、こうして二人で帰るのは確かに久しぶりだ。「もう…本当に久しぶりなのに、お姉ちゃんは感動が薄いの…一緒にいる時間が減ってすごく寂しかったのに…お姉ちゃんは嬉しくないの?」プクッと不機嫌そうに頬を膨らませてみせてきた。こういう顔…やっぱり可愛いな。「そんなわけないでしょ。私だって嬉しいわよ。大好きな楓と久しぶりに一緒の下校なんだから」「大好き」嬉しそうに微笑みながら、強く私に身体を押しつけ、腕を無理矢理組んできた。

「ちょっと!歩きづらいじゃない」ちょっとバランスを崩しそうになってしまう。そうしてよろめいた私を見て、周りの人達がクスクスと笑った。微笑ましいものを見た―とでも言いたげな顔で。「離しなさい。恥ずかしいじゃない」なんだか羞恥を覚えてしまい、そう告げる。「やだ。離したくないもん」でも、私の言葉なんか聞いてはくれなかった。離すどころかより強く腕を絡めてくる。「久しぶりなんだし、今日はデート。お姉ちゃんとデートしたいから…」「デートって…」はぁっと思わずため息をついてしまう。「もしかして楓とデートしたくないの?迷惑かな?」腕を組んだまま、私を上目遣いで見つめてきた。なんだか瞳が潤んでいる。捨てられた子猫や子犬みたいな顔だった。(この顔…なんて卑怯な…)別に計算してやっているわけではない。姉である私はそれをよく知っている。でも、これは正直言って計算してやられるより質が悪い。こんな縋る様な顔で見られて「迷惑よ!」なんて言えるはずがない。「もう仕方がないわね。今日は特別よ」またもため息をつきつつも、楓に対して私は笑顔でそう言ってあげた。「ありがとう。大好きだよ」(楓の身体…あったかい)じゃれ合う姿を周りの人達に見られてしまうのはやっぱり恥ずかしい。ただ、それ以上に伝わってくる体温や柔らかな身体の感触に心地よさを私は感じた。

「折角のデートなんだし、真っ直ぐ帰るんじゃなくて、どっかで買い物とかしていきたいな。お姉ちゃんと久しぶりにお買い物したい」「買い物か…そうね。それも悪くないわね」「やった…それじゃあ…あのお店に行こうよ。あそこね…前にすごく可愛いぬいぐるみが置いてあったの。お姉ちゃんにも見せたいって思うくらい可愛いお人形さんが」満面の笑みを浮かべて私を引っ張ってくる。普段ポヤッとしているだけあって、力はそれ程強くはない。でも、早くあそこに行きたいという意思が感じられた。よっぽど私と買い物できることが嬉しいらしい。ちょっと照れちゃうな。「ちょっと…そんなに引っ張らなくてもいいわよ。大丈夫。一緒に行ってあげるから。楓が見せたいっていうぬいぐるみも気になるしね」「すごく可愛いの!」「それは楽しみね」はしゃぐ楓に微笑ましさを感じつつ、私は妹に連れて行かれるがままに、そのぬいぐるみ専門店に足を踏み入れようとした。

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